中学受験の失敗から学ぶ!母親が気をつけたい5つのNG行動とは?

「この子のため」 その行動、実はNGです

今回の記事は、中学受験で惜しくも不合格となってしまった保護者の方々からの生の声をふんだんにお届けします。

中学受験はどんなに勉強をがんばっていても、合格する人としない人がいます。万が一の場合「もし我が子が失敗したら」という想定を考えてみてください。母親として「もっと何かできることはなかったのか」「もっとこうしておけばよかった」など、後悔する要素はありませんか?

そう後悔する未来を迎えないために、実際に保護者の方々が後悔してこられた内容を凝縮して、「失敗したお子さまの母親に多くみられる5つの特徴」について詳しく解説します。あえて、失敗した例をお伝えしますが、逆に、これらのことを防げたら、合格までの流れは作れたと言っても過言ではないのです。ぜひ最後までご覧ください。

中学受験で失敗しても高校受験で成功すればいい

ノートに書き出す女性

受験のために試験対策をしてきたことを考えると、志望校に合格できなかった現実を受け止めるのは子どもにとっても親にとっても辛いでしょう。

とはいえ、中学受験の失敗は取り戻すことはできません。不合格になった学校とは縁がなかったと気持ちを切り替え、前向きに進むことが大切です。

大学や高校受験の場合は、受験する学校や学部により学習内容が異なるため、受験に失敗すると、学びたかった内容を学べなくなる場合があります。

しかし、中学受験の場合は、志望校に合格できなかったとしても、別の中学校で同じように中学生としての学習ができるため、どこの中学校に入学したのかについては、長い人生において一つのステップでしかありません。

中学受験の失敗を親が悲しんでいると、お子さまに辛い思いをさせてしまいます。失敗を無駄にしないよう、まずは親としてどうすべきだったのか、あらためて考えてみるとよいかもしれません。

その上で、高校や大学受験の糧になるとプラスに捉えられるよう、気張りすぎないようお子さまを見守ってあげましょう。

中学受験で失敗したお子さまの母親に多い5つの特徴

いろいろな本が収められた本棚

中学受験失敗の経験を無駄にしないためにも、今後、子どもとの距離感や教育姿勢をより的確なものにできるよう失敗から学ぶことが大切です。中学受験に失敗したお子さまの母親に多くみられる特徴として次の5つが挙げられます。

  • 子どもの細かい部分まで管理したくなる
  • 子どもに対して完璧を求めてしまう
  • 子どもの横で勉強を教える
  • 先々の目標まで親が決めてしまう
  • 「大丈夫?」「必ず受かる」と声をかける

母親は、受験勉強をするお子さまのことを一番といっていいほど近くで見守ってきたからこそ、つい感情や行動が先走ってしまうことも少なくありません。もし、ご自身にも当てはまる特徴があれば、これからのお子さまへの教育姿勢や距離感をより適切なものにするためにも、それぞれの特徴について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

お子さまの細かい部分まで管理したくなる

生まれたときからずっと我が子の成長を見守ってきた立場だからこそ、自分のこと以上に細かな部分までサポートしてあげたくなるのが親心です。とはいえ、子どもが自分で考え行動することも、受験勉強を進めていく上では大切になります。

あまり親がサポートしすぎてしまうと、子どもは常に親の顔色を伺いながら、自由な発想ができず、臆病で自信を持てなくなってしまうことも。子どもができない部分ばかりを探して管理するのではなく、よい部分を探して認めたり褒めたりすると、子どもの好奇心や自信を育んであげられるでしょう。

子どもに対して完璧を求めてしまう

受験生を抱える母親にとって、我が子の学力はどこまでも気になってしまうもの。お子さまの学力を図るために、模試などでは常に高得点であるべきと完璧を求めてしまっていたという方も多いでしょう。

しかしながら、入試ではあえて満点を取らせないような問題作りがされています。一般的な合格ラインの目安は、1科目およそ60点程度。そのため、模試でも常に満点を目指す必要はありません。

あくまでも、模試などの試験は、自分の学力を分析したり対策したりするために受けるものととらえ、お子さまが問題点を見つけられるよう、サポートしてあげるのが一番です。そのためにも親が注意しておきたいのは、点数ではなく、返却された試験結果において、正解率が高い問題で正解できない問題があれば復習させること。

あとは、宿題をきちんとやっているか、テスト勉強を済ませたかなど、軽いスケジュール管理をする程度で、完璧を求めすぎないことが大切です。細かなチェックは塾の講師などにお任せするのが子どもにとってもうまくいきます。

子どもの横で勉強を教える

子どもが勉強をしているときに、解き方や答えがわからずつまずいてしまったとき、親が子どもの隣に座って勉強を教えることは、意外と子どものためにならないことも。子どもは勉強を教えてくれた親の期待に答えようとするあまりに、勉強を理解していないのにもかかわらず、わかったふりをしがちです。

また、その場では理解していたとしても、人から教えられたことは知識として定着しにくいもの。マンツーマンで答えや解き方をしっかり教えるのではなく、あくまでもヒントを与える程度に留めておくのがおすすめです。

子どもは自分で考え、正解にたどり着くことで、プロセスを知識として吸収します。子ども自身が考える機会を与えることが大切です。

先々の目標まで決めてしまう

入試までにはさまざまな目標を立てながら対策を進めていくでしょうが、親が主体となって目標を決めてしまうのはよくありません。あくまでも目標に向かって行動するのは子どもです。いくら親とはいえ、人から与えられるだけの目標に対して、本気で行動に移すのは難しい場合もあります。

まずは子どもに目標を立てさせることが大切。その上で、親は子どもが立てた目標が、現実的に達成できるようなものに調整する手助けをしてあげましょう。親が子どもを先導するのではなく、さり気なく背中を押してあげるという気持ちを忘れないことが合格への鍵となります。

「大丈夫?」「必ず受かる」と声をかけるのはNG

入試前はもちろん、模試の前など、試験対策中は子どもも親も心が不安定になりやすい状態になります。つい「大丈夫?」と声をかけてしまいがちですが、大丈夫というのは、聞いた本人の気持ちを安心させるための言葉です。

声をかけられた子どもにとっては、大丈夫ではない要素を探し出すきっかけになってしまい、不安な気持ちを増長してしまうことも。

また、子どもを励ますために「必ず受かる」などという言葉をかけるのも避けましょう。親に「必ず受かる」と声をかけられると、子どもにとっては「受かって当たり前、落ちるのはダメ」というように、励ましどころかプレッシャーになってしまいます。

子どもを心配するがあまりに、つい口から出てしまう言葉でも、子どもにとっては不安になったりプレッシャーになったりする場合があるため、子どもの立場になって考えることが大切です。

受験に失敗しても気持ちを切り替えて前向きに進みましょう

もし、受験に失敗したとしても、親子がともに同じ目的達成に向けて一緒に努力してきたことは、決して無駄にはなりません。

子どものためにも親御さん自身が気持ちを早めに切り替えて、新しい生活の中で子どもが安心して過ごせるよう「中学受験が人生の全てではない」という気持ちで、サポートしてあげてください。

中学受験は最終的に試験で実力を出せなければ合格に至りません。試験の中でも面接は、その場の流れもあるからと、ついつい対策を後回しにしてしまう家庭が多いです。後回しにしてバタバタ短期間で準備するくらいなら、以下の記事を読んで、早めに短期間で対策を終わらせてしまいましょう。試験官が見るポイントや、良く出題される質問とその回答例を中心に、面接試験に対して詳しく解説しています。