2年次編入と3年次編入の違い・どちらを目指すべき?

何年次編入がいいの? 編入試験突破のポイントも

↓ 本記事の内容をざっくり4分で解説しています ↓

大学は一般入試以外にさまざまな募集を行っており、専門学校や短期大学、あるいは別の大学に通っている人も行きたい大学を目指して編入学試験を受けられます。大卒の夢を叶えたい、あるいは大学をランクアップさせたい人にぴったりの制度です。

今回は、大学編入学制度の概要、2年次編入と3年次編入の違いやそのメリット・デメリットをご紹介します。

4年制大学への編入学制度とは?浪人との違いを知ろう

楽しく会話する女子大生

大学編入学制度を利用すれば、4年制大学の2年次編入あるいは3年次編入が可能です。

大学に在学しながらよりランクの高い大学を目指せるほか、国内の専門学校や高専・短期大学、あるいは外国の短期大学・大学に通いながら編入学試験を実施する4年制大学で受験し、合格すれば翌春から晴れて大学2年生・大学3年生になれます。

ランクアップしたい人や大卒の夢を叶えたい人にとって、ぜひ検討したい制度といえるでしょう。

ここでは、専門学校や短期大学へ通いながら大学編入を選択するケースと、浪人を選択して一般入試を受けるケースのメリット・デメリット、さらに大学編入学制度に向いている人について見ていきましょう。

大学編入学を選択するメリット・デメリット

大学編入学を選択した場合のメリット・デメリットは、以下のとおりです。

 メリットデメリット
編入学試験・編入学試験の科目は「英語・志望する学部の専門科目、小論文・面接」の場合が多く、一般入試より試験科目が非常に少ない
・国公立大学を併願できる
・分散したスケジュールで実施されているので、試験日程が被りにくい
・志望校が編入学制度を設けていない場合は受験できない
・毎年、志望校で編入学試験が実施されるとは限らない
・募集人数が少ない(合格者数が募集人員を下回ることもある)
・一般入試より情報が少なく対策しづらい(解答が公開されていない)
・科目が少ないので、より深い対策が必要
就職活動とキャンパスライフ・編入学試験での経験を就職試験に活かせるので有利に進められる(自己PRにぴったり)
・3年次編入なら、現役学生と同じタイミングで就職活動できる
・3年次編入を選択した場合には、入学後すぐに就職活動となるので、キャンパスライフを楽しめない
・編入学した当初は友達が少ない
・編入前の学校の単位認定が少ない場合には、より多く履修する必要があり、他の学生より授業で忙しくなる

浪人を選択して一般入試を受けるメリット・デメリット

浪人をして一般入試を受ける場合のメリット・デメリットは、以下のとおりです。

 メリットデメリット
一般入試・どの大学も志望校として受験できる・入試対策すべき科目数が多く、試験準備が大変
・一般入試の日程が同時期に集中するため、志望校同士の日程が同じで受験できない場合がある
・国公立の受験は1校だけ可能
就職活動とキャンパスライフ・就職活動までに時間があるために、教職課程を履修したり長期交換留学に参加したりできる
・新入生として同期の仲間を作りやすい
・年下の学生たちと同学年になるため、遅れをとった気分になる  

大学編入学制度に向いている人とは

大学編入学制度の活用に向いている人は、英語と文章を書くことが得意で、興味のあることを深く追求する努力ができる人です。在学して単位を取得しながら、大学編入試験の準備と勉強をすることになるので「成し遂げる」強い意思が必要となります。

実際に大学編入を目指す人は、以下のようなケースです。

  • 在学中の大学よりランクの高い大学に編入する
  • 高校卒業後、専門学校経由で計画的に大学に編入する
  • 専門学校・高専・短期大学を卒業してから大学に編入する
  • 外国の短期大学・大学から日本の大学へ編入する

文章の書き方に苦手意識があっても、「大学編入試験サクセス」で文章を書く上で役立つ「3つの型」を習得することで克服できるでしょう。

英語の勉強は、地道に続けるしかありません。大学でやりたいことが明確で努力を継続できる自信があれば、あきらめずに行きたい大学を目指すことが大切です。

大学編入が可能な4つのケースについては、当ブログの「短大や高専から大学編入は可能?大学編入が可能な4つのケースを解説」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。


2年次編入と3年次編入の違い

黒板のある教室

大学編入学制度では、2年次編入と3年次編入があります。編入学試験の出願資格となる取得見込み単位に違いがあり、一般的に次の通りです。

  • 2年次編入:30単位前後
  • 3年次編入:60単位前後

基本的に、2年生が編入学試験を受けるケースが多いパターンです。ただし日本国内外の4年制大学の1年生は、2年次編入学試験を受けることが可能です。またわずかですが、短大1年生でも2年次編入学試験を受けられる大学があります。

つまり2年次編入では「編入前1年+編入後3年の合計4年」「編入前2年+編入後3年の合計5年」の2パターンがあるので、出願資格をよく確認するようにしましょう。

ここでは、2年次編入と3年次編入のメリット・デメリットをご紹介します。

2年次編入のメリット・デメリット

2年次編入なら卒業まで3年あるため、ゆとりを持ってキャンパスライフを送れます。ここでは、2年次編入のメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット・持ち込める単位が少なくても、3年間かけてゆっくり単位を取得できる
・教職課程を履修できる
・交換留学できる
・落ち着いて友達を作る時間がある
デメリット・受け入れの間口が狭い(大学数・学部数・募集人数が少ない)
・3年次編入より、編入学試験にまつわる情報が少なく、情報収集しづらい
・2年生でないと編入学試験を受けられない場合、卒業まで5年かかるので余分に学費がかかる

2年次編入は、大学生活でやりたいことが決まっている人におすすめです。

3年次編入のメリット・デメリット

3年次編入なら、浪人を選択せずに「編入前2+編入後年2年の合計4年」で大学を卒業できます。ここでは3年次編入のメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット・時間のロスを防ぎ、就職活動では現役学生と一緒にスタートラインにたてる
・2年次編入より、学費が少ない(2年次編入は「編入前2年+編入後3年の合計5年」のケースが多い)
・2年次編入と比べると、大学や学部の選択肢が多い
デメリット・編入前の専門学校などで取得した単位の互換(移行)が少ないと、編入後の時間割が詰め詰めになる
・3年次編入後すぐに就職活動も始まるため、勉学も就職活動も一気に押し寄せる
・教職課程を原則、履修できない
・交換留学する場合、就職活動に支障がでてくる

3年次編入はじっくり就職活動をしたい人、教職課程を履修したい人や交換留学したい人には向いていません。幅広い選択肢から大学を選びたい人におすすめです。

2年次編入制度のある大学まとめ

ノートパソコンでプレゼン資料をまとめる

2022(令和4)年度の編入学試験要項から、2年次編入が可能な大学をご紹介します。ただし学部によっては、2年生でないと編入学試験を受けられない場合や3年次編入しかない場合があるため注意が必要です。

また大学ごとに細かな点で受験資格が異なりますので、以下の大学で実際に出願資格が得られるかどうか編入学試験要項をチェックし、個別に問い合わせるようにしてください。

区分大学名
国公立大学北海道大学、新潟大学、信州大学、徳島大学、愛媛大学、福知山公立大学、神奈川県立保健福祉大学、国際教養大学、宮崎公立大学など
私立大学東北学院大学、法政大学、駒澤大学、東京農業大学、日本大学、神奈川大学、愛知淑徳大学、南山大学、同志社大学など

編入学試験合格を目指す対策ポイント

長い道のスタート地点

一般入試とは大きく異なる編入学試験のポイントを抑えて、最小投資で最高効果を目指しましょう。

ポイントは以下の通り3つです。

  • 学習計画をたてる
  • 傾向と対策を知る
  • 志望理由書が重視される

ではそれぞれのポイントについて見ていきましょう。

受験スケジュールを把握し学習計画をたてよう

2年次編入にしろ3年次編入にしろ、主要科目の英語の勉強は続けるようにしましょう。

2年次編入を検討する場合、一般入試の大学受験の手ごたえをみて、高校卒業前の2月や3月から対策を始める人もいます。高校卒業まではゆっくりしたい人は、春を迎えたら準備にとりかかるイメージです。

3年次編入では1年程度を準備期間とし、後半の半年で仕上げるイメージで計画を立てます。

大学編入学試験の出題傾向と対策を知る

出題傾向は各大学ごとに大きく異なるため、自分1人では対策しづらいことを知っておきましょう。

一般入試の場合と同じように、大学編入学試験の過去問のチェックは対策として有効です。過去問は、編入学試験要項と一緒に公開されている場合もありますが、うまく見つけられない場合には、編入学試験の担当部署に問い合わせる必要があります。

いずれにせよ過去問の確認はできても、記述・論述式のテストが実施されるため、解答は公開されていない場合がほとんどです。

過去問をうまく入手できなかったり、過去問をみてもどのように解答すべきか悩んでしまったり、効率よく対策できない場合には「大学編入試験サクセス」をおすすめします。

志望理由書の伝える力が選考で重視される

事前に提出した志望理由書をもとに、面接試験が実施されることも多くあります。就職試験や公務員試験とも共通する部分があり、「なぜこの大学なのか」「大学で何を実現したいのか」をはっきり答えられることが重要です。

自分が大学に編入したらやってみたいことなど、実現したい夢や目標をいつでも答えられるよう志望理由書をしっかり準備しましょう。

「大学編入試験サクセス」なら志望校別に「オリジナル志望理由書最強ワーク」「論文最強ワーク」を提供しています。

編入試験で重視される志望理由書・小論文の最新の合格ポイントを把握できるのがポイントです。音声で詳しく解説してもらえ、読んで覚えるタイプではないため対策にメリハリが出ます。

独学での対策も可能ですが、一般入試と異なり受験対策以外にも在学中の学校の単位取得も必要なので、手持ちの時間に余裕がありません。そこで、できるだけ効率よく対策するためにも、「大学編入試験サクセス」を取り入れるのがおすすめというわけです。

合格するための伝え方を習得して夢を実現しよう

一般入試とは異なり、編入学試験では志望理由書や小論文で「伝える力」が要求されます。受験勉強のほかに在学中の学校での単位取得も頑張る必要があるので、できるだけ効率よく対策するようにしましょう。

「大学編入試験サクセス」なら、短期間で相手に伝わる文章を書くポイントを習得できるので、夢の実現のためにぜひ検討してみてください。