小学校受験の合格率と落ちる確率は取り組み方次第!対策や勉強法は?

受験に悪影響を与えるのは?実は〇〇が合格への道

お子様の将来のためにも、小学校受験は絶対に成功させたいですよね。親として、合格率を上げるための取り組みや勉強法を調べて、受験に生かすのは賢明な判断です。というのも、「子どものためなら」と思う気持ちが先走って、良かれと思って行ったことが、逆に小学校受験の失敗の原因となってしまった、というケースが、特に初めてお受験をするご家庭にはよくあるのです。

自己判断する前に、このブログに辿り着かれた皆さんは、そのような失敗を案じる必要はありません。16年の実績を持つ当ブログでは、実際に小学校受験に合格された方だけでなく、残念ながら不合格となった方からの「これはしない方がよかった…」という情報も多くいただいています。今回はこの情報をもとに、小学校受験の合格率を上げるための勉強方法、落ちる確率を下げるための対策方法について最後までしっかり解説します。

合格率を上げる4つの勉強方法

14冊の本が積みあがっている

小学校受験の対策は塾での勉強はもちろん、家庭での取り組みや勉強が合格率に大きく影響します。合格率はいくら上げても損は無し、絶対に押さえていただきたい、小学校受験の勉強方法や家庭での取り組み方を4つ解説します。

継続して勉強に取り組める体制やスケジュールを整える

親は、幼稚園や保育園での生活、習い事など、子どもの忙しい生活の中で、小学校受験の勉強時間を確保しなければいけません。子どもに無理をさせず、継続して勉強に取り組むことは合格率を上げる上で重要です。

以下のような、継続して勉強に取り組める体制やスケジュールを整えましょう。

  • 1回の勉強は1時間以内にする
  • 根をつめずにメリハリをつける
  • 毎朝、夕方など毎日プリントに取り組む時間を決める
  • 子どもの気分や体調に合わせて、その日にできることをする
  • 子どものペースを考えつつ「ここまで」と決めたところまでは終わらせる
  • 食後や外出後は集中できないために勉強は避ける
  • 子どもの様子に合わせて学習内容を変える
  • 週に1度は外出や体を動かす機会を設ける

具体物を使って説明する

小学校受験では「季節」「時間」などの具象物についての問題も出題されます。ところが口頭のみの説明では、子どもが具象物を理解しにくいことも多いです。

季節や時間、数などを説明するときには親が「具体物=具体化してイメージしやすい物」を使って説明することで、子どもが具象物を可視化できて理解が深まります。

具体物を使った説明は、以下の方法があります。

  • カードや図鑑を使って実物を見せる
  • 切り貼りやブロック、折り紙や積み木を使った作業を子どもにさせる
  • 天秤や水入りのコップを使って実験しながら教える
  • おはじきや硬貨のような数が可視化できるものを取り入れる

分からないときに具体物をすぐに取り出せるように、勉強道具は身近にまとめて置いておくなどの工夫も有効です。

プリントは1日10枚以上、適切な量に

神奈川県で幼小受験対策を行う「理英会」の調べによると、家庭で小学校受験対策のプリントをやった枚数は、入試の1年前には「1日平均13.8枚」、入試直前になると「1日平均22枚」です。

家庭で入試の1年前から1日10枚以上のプリントをこなし、直前の追い込みの時期にプリントの枚数を増やすことで、合格率が高くなる傾向にあります。ただし、1日のプリントを40枚以上やった家庭は全体の2~9%、50枚以上やった家庭は1~10%で、入試直前になるとそれぞれが2%、1%と低い水準になります。

1日に行うプリントの枚数は10~20枚程度、入試直前は勉強量を増やすものの適切なプリントの枚数を守ることが、合格率を上げるポイントと言えるでしょう。

当ブログでは、1日10ページ取り組めば2か月で対策ができる、「小学校別・合格セット問題集」を取り扱っています。基礎問題から入試レベルまで、大系的に取り組めるので、どの学年のお子さんでも取り組めると、多くの方からご好評です。ぜひ受験対策のお供にしてください。

楽しい雰囲気を心がける

小学校受験の合格率を上げるには、子どものモチベーションを下げないことも重要です。いつでも楽しい雰囲気で勉強できるように、以下のような方法を取り入れましょう。

  • 大げさにほめる
  • 改善点などは先生から言ってもらい、家庭ではほめることに徹する
  • 難しそうな問題は親もテンション高めで取り組む
  • 苦手な教科や問題は膝の上に乗せて一緒に取り組む
  • 急がせず本人のペースでやらせる
  • 親がイライラしてきたら、ひとりでできる課題を与えてしばらく離れる
  • 好きなDVDを見るなど、頑張ったあとのご褒美を用意する

落ちる確率を下げる家庭での6つの対策方法

らせん状に組まれた沢山の積み木

冒頭でも述べたように、小学校受験の合格を目指していたものの、間違った勉強方法や子どもへの接し方によって、落ちる確率が上がってしまうことがあります。大切なのは「子どもの幸せ」を考えること。小学校受験にとって本当にすべきことは何か、きっと皆さん真剣に考えていらっしゃることと思います。そこでここからは「小学校受験に悪影響となる原因」とその対策方法を6つ解説します。これさえマスターすれば、合格までの正しい軌道に乗っていけるでしょう。

間違った受験対策をしない

小学校受験の合格率を上げるためには、次の2点を満たしていることが重要です。

  • 志望校の合格実績があって、子どもの特徴に合う塾を選ぶこと
  • 子供の性格やライフスタイルに合う勉強方法を取り入れること

逆に塾選びに失敗、または子どものペースを考えない勉強方法が行われると、合格が遠のいてしまいます。

あくまで小学校受験の主役は子どもです。間違った受験対策は、子どものやる気を失い、勉強嫌いにしてしまう可能性があります。子どもの気持ちに寄り添いつつ、やる気やモチベーションを保ちながら勉強できる環境を整えてあげましょう。

学力ではなく総合力を身に付ける

小学校受験は、ペーパーテストが満点でも合格することはできません。絵画や制作、運動テスト、行動観察、保護者も交えた面接など、さまざまなチェック項目によって合否が決められます。

学力のみが身に付く小学校受験対策ではなく、子ども自らが問題を解決する「総合力」を身に付けるための対策が必要です。

基礎問題にじっくり時間をかける

小学校受験で出題される問題は、これから小学校で学んでいく教科の基礎となるものばかりです。小学校受験対策の勉強は、基礎問題にじっくりと時間をかけて取り組むようにしましょう。

正しい入試情報を手に入れる

小学校受験の対策は、志望校に対する正確な入試情報を手に入れることも重要です。

間違った情報を手に入れて受験対策をしても、落ちる確率のみが上がってしまうでしょう。逆に正確な情報を手に入れれば勉強や対策すべき範囲も分かり、合格率もぐっと上がります。

小学校受験の試験内容は志望校側から開示されることは少ないため、自分自身で情報を収集しなければいけません。ほかの保護者からの噂話などの手どころが不明瞭な情報は参考にせず、正しい情報収集を行いましょう。

たとえば、志望校の問題傾向や入試対策の情報を得るための情報源として、過去問題集や参考書を活用しましょう。

第一志望は早く決める

中学受験や高校受験では、模試などを受けつつ合格できる範囲内で志望校を選ぶことで、合格率が上げられます。

ところが、小学校受験では第一志望が決まっていないままに勉強や受験対策をしてしまうと、逆に落ちる確率が上がってしまいます。小学校受験では、「必ず入学する子どもを取りたい」と考えている小学校がほとんどのためです。

小学校受験では第一志望を早めに決めて、第一志望の学校に合わせた対策を立てて行うことで合格率が上がります。子どものレベルではなく、家庭の考えや教育方針、子どもの性格などを踏まえた志望校選びをするのも重要です。

家族一丸で取り組む

小学校受験は母親だけでなく、父親も巻き込んで家族一丸で取り組むことで合格率を上げられます。

たとえば普段の勉強の相手は母親が見ていても、ときには母親と子どもの間で感情的になってしまうこともあるでしょう。そんなときには父親が2人の間に入ることで母親と子どもの間の緩衝材になったり、子どものやる気を起こしたりといった役割を果たせます。

一度受験を決めたら、家族で徹底して行うのも重要です。「子どもが勉強で疲れてかわいそうだからやめる」といった気持ちでは、徹底した受験対策を行えないために落ちる確率が上がってしまいます。

小学校受験の合格率は今からでも上げられる!

小学校受験の合格率を上げるための家庭での勉強方法の特徴と、落ちる確率を下げるための家庭での取り組み方を解説しました。今回解説したポイントを踏まえて、準備から入試本番まで、家族一丸となって継続した対策ができれば、自ずと合格率は上がります。

小学校受験は、子どもが受ける以外にも、親が必ず受ける「面接」もあります。以下の記事では、小学校受験の面接について、子どもはもちろんのこと、親に対してもよく聞かれる質問と回答例を、それぞれ3つずつ紹介していますので、ぜひご活用ください。