中学受験で母親が取るべき行動と子どものやる気を削ぐNG行動

これだけはNG! 子どものやる気は親次第

中学受験を成功させるには、親御さんのサポートが欠かせません。受験生を抱える多くの親御さんは「体調を崩さないように」「規則正しい生活とバランスの取れた食事」など、受験生である子どもの学習環境を整えるのに苦労していることでしょう。

しかし、あまりに熱心になり過ぎてしまうと、子どものやる気や学力の低下を招いてしまうこともあります。「子どものため」と思ってやっていた行動が「実はマイナスだった」と裏目に出てしまうことも少なくありません。

そんなマイナスを防ぐために今回は、母親がやってはいけない行動と失敗例、子どものやる気いや学力を上げる7つの方法について解説します。父親のサポートについても詳しく紹介していますので、親子で中学受験の成功目指すための知識として、ぜひ最後までご覧ください。

中学受験で母親がやってしまいがちな失敗/NG行動

多くの本が収められた本棚

子どもが中学受験に合格するように願いよかれと思ってやった行動が、子どもにとって逆効果になってしまうことがあります。中学受験で母親がやってしまいがちな失敗やNG行動には、以下の4つがあげられます。

  • すべて母親が決めてしまう
  • 完璧を求める
  • 勉強をつきっきりで教える
  • 精神的な距離が近い

すべて母親が決めてしまう

中学受験をするかどうかから志望校選びまで、一切子どもの意見を聞かず、母親がすべて決めてしまうは厳禁です。私立中学の受験を決めるのは「子どもに質の高い教育を受けさせたい」「自頭のよい子どもを伸ばせる学校に入れたい」など、子どものためを思って行動している母親がほとんどでしょう。ところが、子ども自身が中学受験や志望校受験に納得していないと、やる気や学力の伸びにつながりにくくなります。

完璧を求める

子どもへの期待が高いあまり、完璧を求めてしまうのも避けるべき行動です。中学受験では、子どものよいところ、伸びたところを褒めるようにすると子どものやる気や学力アップにつながります。一方、子どもができなかったところばかりを指摘する、中途半端は許さないなど完璧を求めてしまうと、子どもは伸び悩んでしまう可能性が高くなります。

勉強をつきっきりで教える

塾の先生のように、母親が子どもの隣につきっきりで勉強を教えるのも、中学受験のうえではマイナスです。勉強は子ども自身が自分の頭で考えてこそ知識として定着します。母親が都度正解までの最短距離を導いてしまうと、自分で問題を解き、正解できたときの喜びや体験ができません。同時に、勉強のおもしろさに気付きにくくなり、学力の伸びには悪影響です。

精神的な距離が近い

母親と子どもの距離が近すぎると、子どもが母親の顔を伺ったり、委縮したりする原因となります。また、思春期に差しかかる年ごろを踏まえると、距離が近すぎることである日衝突してしまうこともあるでしょう。

【受験専門サクセス】

<中学受験 合格体験談>

福岡県 F・Mさん
中学別問題集で頻出問題が分かり、解法テクニックで苦手を克服して合格! 

小4の春から受験勉強を始めたのですが、勉強が苦手だったのでとても不安でした。兄が使っていた受験専門サクセスの問題集を親から進められ、志望校に合わせた対策ができたおかげで、出題されやすい問題がわかり、心強く、実になっていると感じました。

苦手な国語は、要点解説講座の24の解法を頼りにすると、どんどん解けるようになってびっくりでした。この問題集を選んで良かったと思っています。

試験本番は自信をもって、思い切って問題を解くことができ、めでたく合格できました。

子どもの学力・モチベーションを上げる7つの方法

精神面や知力的にもまだ未熟な小学生が受験するからこそ、中学受験は母親のサポートも重要になります。子どもの学力やモチベーションを上げるためのサポートには、以下の方法があります。

  • 声掛けして勉強を習慣化させる
  • 規則正しい生活を送らせる
  • 勉強に集中できる環境を作る
  • 親ができないことは外注する
  • 具体的な内容で褒める
  • 自分で考えさせる
  • 目標は本人に立てさせて、ときどき進行具合を確認する

声掛けして勉強を習慣化させる

中学受験を成功させるには、受験勉強を習慣化させるのが重要です。子どもと話し合って、受験勉強を習慣化させるルールを作りましょう。たとえば「朝起きたら30分間勉強する」「習い事がないときには、塾までの時間を勉強にあてる」などです。

受験勉強のルールを作ったら、ルール通りに実行できるまで根気よく声掛けをします。最初に受験勉強を習慣化させておけば、その後の中学受験もスムーズに進められます。

規則正しい生活を送らせる

受験勉強や塾通いをすると、その分だけ睡眠時間が減ってしまいます。睡眠不足となると集中力が落ちてしまい、逆に勉強の効率が落ちてしまうでしょう。母親としては、睡眠不足とならないように規則正しい生活を送らせるのも重要です。早寝早起きを心がけるように声掛けとサポートをしましょう。

勉強に集中できる環境を作る

家での受験勉強のとき、母親は隣につきっきりになる必要はありません。一方、以下の例のように子どもが勉強に集中しやすい環境や体制を整えてあげることは重要です。

  • 勉強のスケジュール管理をする
  • 学校や塾のプリント類を整理する
  • やることに優先順位をつける

子どもがスムーズに勉強できるようにサポートすることは、子どもの学力やモチベーション向上につながります。

親ができないことは外注する

親ができないこと、または共働きでサポートできる時間が作れないときには外注するのが有効です。

  • 勉強や指導は塾にまかせる
  • 親が勉強を見れないときには家庭教師などを使う

具体的な内容で褒める

中学受験で頑張っていることを親に認められると、子どもにとっては大きなモチベーションとなります。悪いところを指摘するのではなく、良いところを見つけて褒めるようにしましょう。褒めるときには、具体的な内容を伝えつつ褒めるのが有効です。たとえば「苦手な算数で点数が上がってえらいね」「この前の模試で順位が上がったね、頑張ってるね」などです。

自分で考えさせる

勉強は自分で考えて答えを出すことで、知識として定着します。受験勉強は親が一方的に教えるのではなく、子どもが自分で勉強し、自分で問題を解いて答えを出させるようにしましょう。分からないところがあっても回答方法をすべて教えるのではなく、ヒントや考え方を教えるのみにとどめ、基本的は子ども自身で考えさせます。

子どもが自分で考えることで、問題を解いて解決する喜びや楽しさも体験できます。学力にの伸びにもつながる、勉強への楽しさも身に付けられるでしょう。

目標は本人に立てさせ、たまに調節する

中学受験は、受験する本人のやる気や熱意がないと伸びません。中学受験や志望校は、子ども本人が納得したうえで決めましょう。その後、志望校合格のための目標も子ども本人で間あげ、立てさせます。親がすべて決めるのではなく、子どもが納得したうえで中学受験を勧めるのが前提と考えておきましょう。

子どものやる気が落ちてしまっているときには、親がすぐに達成できる小さい目標を立ててあげるのが有効です。「この問題だけ解こう」などの目標を立てて、達成できたらたくさん褒めてあげましょう。小さい目標をコツコツ積み重ねて達成することで、中だるみを防いでモチベーションを保つこともできます。

中学受験に向く子と向かない子に関しては、当ブログの「中学受験に向く子と向かない子がいる!親が知るべき向く子の性格」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。

父親も可能な範囲で中学受験をサポートしてもらおう

夜に散歩する親子

中学受験のサポートは母親がメインの場合も多いですが、父親もできるかぎりサポートを行いましょう。とくに共働きの家庭の場合、母親に大きな負担がかかってしまいます。父親の中学受験のサポート方法には、以下のものがあります。

  • 子どもが目標やスケジュールを立てるサポート
  • 問題を出す
  • 相談を受ける
  • 塾の送り迎え

夫婦で中学受験の役割分担を決めておくのもよいでしょう。母親に中学受験の負担が集中すると、母親もストレスがたまります。親のストレスは子どもにも悪影響です。父親が少しでもサポートできるなら、夫婦で子どもの中学受験を応援してあげましょう。

中学受験は母親や父親のサポートも合格につながる

中学受験には、控えるべき行動を踏まえつつ、子どものプラスとなるサポートを行うことが不可欠です。母親だけでなく、父親も「できる限りのサポートをしてあげること」「子どもの負担になるような言動は避けること」を心がけましょう。

中学受験を目前に控えた子どもの学力やモチベーションを上げるためには、ここで解説した7つの方法をぜひ実践してください。適切なサポートと、学力を上げるためのポイントを押さえておけば、もう怖いものはありません。親子で中学受験の成功を目指しましょう。

また、中学受験において、学校側が受験生に対する第一印象となるのが志望動機です。志望動機が無いと受験は始まりません。以下の記事では、面接試験でも重要になる志望動機の書き方やその例文について、詳しく解説していますので、ご参考ください。