中学受験に失敗する子どもの特徴や原因とは?合格への成功対策も解説

失敗する原因12点 成功する要素4点

お子様が中学受験にチャレンジしている中、「何としても合格してほしい」と思うのは保護者の皆さん思うことです。ただ、中学受験に限らず、受験は「こうやれば絶対合格する」という絶対的な方法があるわけではありません。しかし、逆に、「こうすれば失敗しやすい」という例を知っておけば、うっかり無意識にしてしまうミスに気付いて、その対策を行い、合格率を高めることができます。

そこで今回は、中学受験を成功させるために覚えておきたい、中学受験に失敗する子どもの特徴や原因、成功するためのポイントについて解説します。今のお子様の勉強への姿勢、親御さんのサポートの仕方をときどき見直しながら、合格へ一歩ずつ近づいていきましょう。

中学受験に失敗する子どもの12の特徴や原因

的を外す男性

中学受験に失敗してしまう場合は、必ず原因があります。中学受験に失敗する子どもの特徴や原因には、おもに以下のものがあります。

  • 小学校の勉強ができていない
  • 勉強が嫌い
  • 柔軟な対応ができない
  • 忍耐力がない
  • 競争心がない
  • 体力がない
  • 子どもらしい性格
  • 勉強のために睡眠時間を削っている
  • 周りから中途半端に干渉される
  • 学習環境が変わる
  • すべり止めを受けない
  • 子どもの学力と志望校が合っていない

小学校の勉強ができていない

中学受験では、小学校で習う範囲外の分野の問題も入試に出題されます。そのため、中学受験対策の塾などに通い、入試問題を解くための知識やテクニックを身に付けるのが必須です。

ところが、入試の知識やテクニックは小学校で習う勉強の基礎がないと身に付けられません。中学受験のための勉強をどんなに頑張っても、小学校の勉強ができていなければ中学受験には失敗してしまうでしょう。

また、中学受験は短い間で多くの知識やテクニックを身に付ける必要があります。小学校で勉強を習うよりもはるかに早いスピードについていかなければいけません。小学校の勉強のスピードについていけないことも、中学受験を失敗する原因となります。

勉強が嫌い

中学受験に必要な知識やテクニックは膨大です。膨大な知識を短期間で身に付けるためには、子ども本人に知的好奇心も求められます。

新しい知識を取り入れたい気持ちや、自分の興味のある分野は積極的に調べる習慣を持ち合わせているような知的好奇心のある子どもは、中学受験に必要な知識もスムーズに取り入れられます。

一方、勉強が嫌いだったり苦手だったりする子どもの場合、中学受験の勉強に対しても拒絶反応が出たり、塾通いを嫌がったりします。中学受験のための勉強をするモチベーションも保ちにくいため、中学受験に失敗してしまう可能性が出てきます。

柔軟な対応ができない

知的好奇心はあるものの「なぜこれはこうなるか」の理屈や理由を突き詰めるタイプの子どもの場合は、知識を取り入れるのに時間がかかったり、拒絶したりする場合があります。理屈や理由を考えず「中学受験に必要だから覚える」と柔軟な対応ができる子どもは、より新しい知識をどんどん取り入れられます。

時には素直にいわれた通りのことを受け入れられるといいのですが、柔軟な対応ができない子どもの場合は、中学受験に失敗してしまう場合があります。

忍耐力がない

中学受験は、志望校合格のための勉強を多くした子どもが成功します。そのためには、ゲームや漫画などの遊び、習い事、スポーツ、旅行など楽しいことを我慢して勉強をしなければいけません。

やりたいことを我慢できる忍耐力や精神力が強い子どもは中学受験に成功する一方、忍耐力や精神力のない子どもは中学受験に失敗してしまうでしょう。

競争心がない

中学受験は、同じ志望校を目指すライバルに勝って合格できないと、志望校には入学できません。狭き門に入るためには、同じ志望校を目指している受験生たちに勝つための競争力が必要です。

競争心がない子どもの場合、塾での競争に負けたり、模試の結果がふるわなかったりしても向上心にはつながりません。競争心の強い子どもは、悔しさや負けたくない気持ちをバネにできます。たとえ能力の高い子どもでも、競争心がない場合中学受験に失敗する可能性もあるのです。

体力がない

中学受験は体力勝負です。毎日学校が終わったあとに塾で授業を受ける、休日や長期休みは模試を受けるなど、ハードなスケジュールが続きます。

また、中学受験に成功したあとは、電車通学をする場合も多いでしょう。毎日早朝から電車に乗って通勤ラッシュに耐えられるだけの体力も必要です。

子どもらしい性格

中学受験は忍耐力、精神力、柔軟性など大人にも求められる要素が必要です。よって、早熟で大人っぽい子どもは中学受験に向いているといえます。

一方、我慢ができない、精神力が低いなど子どもらしい性格の子どもは、中学受験に耐えられず失敗してしまうことも多いでしょう。

勉強のために睡眠時間を削っている

中学受験のためには多くの勉強時間を確保しなければいけません。ただし、睡眠時間を削って勉強の時間にあてるのは厳禁です。睡眠時間が短いと集中できなくなり、逆に勉強の効率が落ちます。

睡眠時間を削っての受験勉強は、中学受験の失敗につながります。

周りから中途半端に干渉される

中学受験をする子どもには、親はもちろん親戚や、時には近所の人なども興味から声をかけることが多くなります。

激励の言葉も、中学受験をする子どもにとってはプレッシャーになってしまいます。特に周りからの中途半端な干渉は本人にとっても精神的な負担が大きいです。

学習環境が変わる

入試直前などで塾を変える、またはほかの学習方法に変えるのは中学受験にはマイナスになってしまいます。塾で行う直前入試対策のテクニックなどが身に付けられないことに加えて、慣れ親しんだ環境を変えることへのストレスが発生します。

塾でできた仲間が中学受験のモチベーションにつながることもあるため、学習環境を変わることで中学受験へのモチベーションが下がってしまう場合もあるでしょう。

すべり止めを受けない

本当に行きたいところ以外は受けない、子どもにプレッシャーをかけられるなどの理由ですべり止めを受験しない場合があります。ところが、すべり止めを受けないと子どもに過度のプレッシャーがかかって当日実力を発揮できず、結局失敗してしまうことも多くなります。

子どもの学力と志望校が合っていない

子どもの学力に合っていない志望校を選んでしまうと、当然落ちる可能性は高くなります。親の希望だけでなく、子どもの希望や学力も踏まえた志望校選びが重要です。

中学受験に成功するには何が必要?

土から芽が出る

中学受験に失敗する原因や子どもの特徴を知ったうえで、成功するには対策が必要になります。中学受験の成功に必要な要素は、以下の通りです。

  • 学校を含め勉強に積極的に取り組む姿勢
  • 中学受験へのやる気
  • 日々の体調管理
  • 親の適切な対応

学校を含め勉強に積極的に取り組む姿勢

学校の勉強は、中学受験の基礎作りに必須です。まずは学校の勉強を完璧にできるようになりましょう。

勉強に積極的に取り組む姿勢が身に付けば、中学受験に必要な知識やテクニックも子ども自らが学べるようになります。知識の吸収スピードも上がり、効率よく中学受験の勉強が進められるでしょう。

中学受験へのやる気

中学受験へのやる気が高ければ高いほど、以下のメリットが得られます。

  • 受験勉強に積極的に取り組む
  • 競争心が生まれる
  • 我慢ができるようになる

どんなに勉強ができても、子ども本人にやる気がなければ中学受験は失敗してしまいます。一方、中学受験を成功させたい、志望校に合格したいという本人の強い気持ちがあれば、能力や偏差値も上げていくことが可能です。中学受験の勉強にも積極的に取り組むようになります。

中学受験へのやる気が高ければ、周りへの競争心が生まれます。周りに負けたくないという気持ちから、塾の授業や模試へのモチベーションも高くなります。たとえ偏差値が下がってしまっても、本人の競争心から勉強を頑張り、偏差値を上げることも十分可能です。

中学受験の勉強のために、楽しいことや好きなことも我慢しなければいけません。中学受験へのやる気が高ければ、「合格してから好きなことをやればいい」と我慢ができるでしょう。

日々の体調管理

中学受験を成功させるためには、入試本番に万全な体調で臨むことも重要です。以下の体調管理のための取り組みを行っておきましょう。

  • 睡眠時間を確保する
  • 体力をつける
  • 病気にならないようにする

中学受験のための勉強時間を確保するのは重要ですが、睡眠時間を削り過ぎてしまうと逆効果です。集中力を落とさず、効率よく勉強するために睡眠時間を確保しつつ受験勉強を進めるようにしましょう。

学校での授業の後や、休日塾に通うには体力が必要です。とくに、入試直前になると夜遅くまで授業をしたり、正月休みも返上で講習を受けたりもします。中学受験を無事に乗り切るための体力もつけておきましょう。疲れを感じたら、無理せず休息を取るのも重要です。

最後に、風邪や感染症にかからないようにするのも重要です。入試当日、インフルエンザなどに感染してしまうと今までの努力が無駄になってしまいます。感染症対策をしつつ、体調を万全にしたうえで入試にのぞみましょう。

親の適切な対応

中学受験は親のサポートも必須になります。親は以下の対応を行い、親子で中学受験の成功を目指しましょう。

  • 親子で志望校選びをする
  • 周りからの干渉対策をする
  • やる気を引き出させる

志望校選びは、親子で行うようにしましょう。親の希望を押し付けるだけでなく、子どもの希望も聞く、子どもの学力に合うところを選ぶのも重要です。校風や教育方針を確認するために、親子で資料を見たり、説明会に参加したりするのもよいでしょう。

親族や近所の人などからの干渉は、子どものプレッシャーとなります。親は周りから子どもが干渉を受けないように対策をしてあげましょう。親自身も過度に干渉するのは厳禁です。

最後に、子どもが中学受験へのやる気を出すためにいろいろな取り組みをしてあげましょう。すぐに達成できる小さい目標を立てて成功体験を積ませる、悪いところを指摘するのではなく褒めて伸ばす、家族それぞれで役割を決めてサポートしてあげるなどの取り組みが有効です。

中学受験を失敗する原因を対策し合格を目指そう

中学受験を失敗する子どもの特徴や原因を読んで、「これが当てはまっているかもしれない」ということに気づかれた方は、お子様が改善できるようサポートしましょう。「うちの子は、どれも当てはまらない」という場合は、今のスタイルをキープし、中学受験に成功するポイントを取り入れていくよう心がけてください。

中学受験には面接もあります。面接対策はつい後回しにしがちですが、下記の記事を参考に、良く聞かれる質問やマナーについて理解し、他の受験生に差をつけるためにも早めに面接対策をしておきましょう。