【漢検や英検】資格や検定は中学受験に必要?受験以外の加点について解説

どこまで気にする内申点 検定のメリットと注意点

「中学受験にも検定って必要なの!?何も準備してない!」とお慌ての皆さん、心配なさらずとも大丈夫です。中学受験において、資格や検定を持っているからといって、加点に直接つながることはありません。

「だったらこの記事自体必要ないのでは?」いえいえ、そんなことはありません。一世一代の中学受験、絶対に合格して子どもに成功体験をさせてあげたいですよね。そんな時に役立ってくるのが「漢検」「英検」なのです。

内申書にも関わってくるのか、などの様々な疑問は、実際に中学受験をして合格された読者の方々が解消して下さいます。ということで今回は、中学受験で漢検・英検を活用するメリットや、学力テスト以外に加点される優遇制度などについて詳しく解説します。

中学受験で漢検は加点される?

漢字テストの解答用紙

漢検を取得したからといって、入試の合計得点に直接的な加点につながることはありません。しかし、中学受験に役立つ大きなメリットがあります。

ここでは、漢検の概要と、中学受験における漢検活用のメリットを見ていきましょう。

漢検とは?

「漢検」とは日本漢字検定のことで、準1級・準2級を含め、1級から10級まで12段階のレベルがあります。漢検10級は、小学校1年生修了程度のレベルです。ここでは漢検1級から漢検5級まで、どの程度のレベルなのかご紹介します。

漢検の級推奨目安対象漢字数
1級大学・一般程度約6000字
準1級大学・一般程度約3000字
2級高校卒業・大学・一般程度 ※常用漢字がすべて読み書き活用できるレベル2136字
準2級高校在学程度1951字
3級中学校卒業程度1623字
4級中学校在学程度1339字
5級小学校6年生修了程度1026字

漢字検定の最初の級では、漢字の読みと書きがほとんどです。上の級に進むにつれ、部首や四字熟語などの知識も必要になります。

学習塾によっては、小学校5年生で漢検5級の合格を目指すのが、中学受験予定者への指導方針です。実際に、低学年のうちに6年生までの漢字を先どりして習得することで、中学受験の準備で忙しくなる高学年になってからの負担を減らせます。

次に、中学受験における漢字検定のメリットを見ていきましょう。

中学受験における漢検活用のメリット

後述する英検のように、加点といった合否判定における優遇措置は、漢検では見られません。

ただし目安となる学年を飛び越えて、漢検の上の級を取得しておけば受験願書の「特記事項」に記入するなどして受験校へアピールできます。どの程度の評価に繋がるかは学校次第ですが、合格ボーダーライン上であれば有利に働くでしょう。

漢検には、試験問題を解く上で実は大きなメリットがあります。

国語の長文読解問題で漢字に圧倒されなくなる

長文読解に登場する物語文や説明文などは、一般書籍からの引用です。つまり小学校で習っていない漢字が、当然のように文中に出てきます。一般書籍に対応できるように漢検3級程度まで取り組むのは、中学受験において十分意義のあることといえるでしょう。

中学受験で英検は加点される?

英文の書かれた黒板

中学受験を目指しながら、英検にも取り組んでいるご家庭も多いでしょう。実際に中学受験では、英検を取得していれば加点の対象になる場合があります。

ここでは、中学受験における英検活用のメリットや注意点を見ていきましょう。

英検とは?

「英検」とは実用英語技能検定のことで、準1級・準2級を含め、1級から5級まで7段階のレベルがあります。

英検の級推奨目安主な受験者
1級大学上級程度大学生〜社会人
準1級大学中級程度高校生〜社会人
2級高校卒業程度中学生〜高校生
準2級高校中級程度中学生〜高校生
3級中学卒業程度中学生
4級中学中級程度小学校高学年〜中学生
5級中学初級程度小学校中学年〜中学生

中学受験における英検活用のメリット

中学受験の入試科目は、国語・算数・理科・社会の4教科が基本です。しかし近年では英語を入試に採用する中学校が増えているほか、以下のとおり英検の取得が合否の判定において優遇されることがあります。

英検のメリット優遇の内容
得点加算英検の取得級数などによって点数が加点される
合否の判定優遇/合否参考英検が合否判定の参考資料として扱われる
得点換算英検の取得級数を換算し点数化する
学科試験の免除帰国性の場合英検の特定級数の取得をもって学科試験が免除される
出願資格英検の特定級数の取得が出願条件とされる
その他英検の特定級数の取得をもって入学金が免除される

中学受験における英検活用の注意点

中学受験において英検の取得は、加点など有利になる場合もありますが、活用する際には次の点に注意が必要です。

  • 受験校が優遇の対象としている級数を確認する
  • 英検を活用できるかどうかは受験年度によって異なる
  • 多くの中学校は4教科入試を採用している

幼少期から英語に慣れ親しんでいる場合には、中学受験で英検の活用を検討すると良いでしょう。日頃から英語環境で生活していないのであれば、4教科の受験対策に時間をかけるのがおすすめです。

中学受験の学校選びのコツに関しては、当ブログの「中学受験の学校選びは志望校の情報収集から!選び方のコツを解説」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。

中学受験は複数回受験すると加点などの優遇がある

先頭を走る紙飛行機

公立中高一貫校では基本的に1回入試ですが、私立中学校の入学試験日程は、超難関校を除いて複数回設けられています。実は、同一の学校を複数回受験すると加点などの「優遇措置」があるのです。

複数回受験をすることで、ライバルに大きな差をつけられるわけではありませんが、合格の助けになる場合があります。ここでは、中学受験の複数回受験による優遇措置について見ていきましょう。

4種類の優遇措置

中学受験で複数回受験した受験生に対しては、次の4種類の優遇措置が設けられています。それぞれの優遇措置の具体的な内容は、各学校によって異なるので募集要項を確認するようにしましょう。

優遇措置措置の内容
加点措置・試験の合計得点に「◯点」加点されるなど
合格ボーダーライン近辺での優遇・合格ボーダーラインにおいて合計点に「◯点」加点など
繰り上げ合格者を決定する際の優遇・募集定員に満たない場合に実施される繰り上げ合格者選定で有利になる
最高点採用・複数回受験した中から、最も高い得点で合否判定する

中学受験における内申書の影響とは

誰もいない教室

中学受験における内申書の重みは、私立中学と国立・公立中高一貫校とでは異なります。内申書とは、いわゆる小学校の通知表のことです。中学校側が、以下の内容を把握するために提出を求めます。

  • 小学校における成績や学習態度
  • クラブ活動、課外活動や特別活動の状況
  • 出欠や遅刻の状況

小学校の通知表のコピーや、学校によっては小学校の先生に手書きで記入してもらったオリジナルの書式で提出を求められるケースもあります。内申書の準備は手間がかかるので、志望校別に何年分が必要になるのかなど事前の確認が大切です。

ここでは、内申書が中学受験の合否に与える影響について見ていきましょう。

私立中学校では内申書を提出しないことが多い

多くの私立中学では、そもそも内申書を提出する必要がありません。たとえ提出を求められたとしても、内申書の内容が合否に与える影響は少ないとされています。

しかし、出席日数や遅刻の日数は見られているケースがあるため、欠席や遅刻が多いなど目立つ項目がある場合には注意が必要です。

小学校での子ども本人の様子よりも、中学校の雰囲気や理念などへの家庭の理解度の高さを重視している私立中学校が多くあります。そのため保護者がその学校の卒業生であれば加点の対象になったり、合格ボーダーライン上であれば優先してもらえたりするケースがあるわけです。

親や兄弟姉妹が卒業生であったり在校生であったりする場合には、願書を作成する際に忘れずに記入しておきましょう。

公立中高一貫校では内申書が重視される

公立中高一貫校の入試は「受検」と呼ばれるように、私立中学校の学力試験とは異なり、適性検査と内申書(調査書・報告書)によって合格者が選別されます。公平・平等を基本とする公立義務教育機関という性格上、学力試験は行わない方針が背景にあるからです。

そのため内申書の内容は、重きを置きます。適性検査と内申書の配点比率は、募集要項に明記されているので確認しておきましょう。内申書の内容は独自の方法で得点化され、「30(内申書):70(適性検査)」とされることが多いようです。

しかし実際の比率については、学校や年度によって異なるので注意してください。

中学受験にはさまざまな対策方法がある

中学受験で合格を目指すための道はたくさんあります。お子様の負担にならないようであれば、英検や漢検を検討してみましょう。

中学受験には、向き・不向きがあります。「うちの子は中学受験に向いているのかしら」と不安を感じたら、以下の記事をご覧ください。中学受験のメリット・デメリットや、中学受験をするべきかどうかのチェックポイントについて詳しく解説しています。