入学式、卒業式、就職活動・・・ 様々なシーンでいつも悩まされるのが「服装」ですよね。中学受験の面接においても、「いつものスーツでいいわ」と考えている方も多いことと思います。第一印象をよくするためには、中学受験の場により相応しい服装を意識しなければなりません。
「着ていく服がない!」と直前になってあわててしまうことのないように、受験当日までにお子さんの服装と付き添う親御さんの服はしっかり準備しておきたいものですよね。
そこで今回は、中学受験当日の服装選びの5つのポイントについて詳しく解説します。当日の持ち物についても紹介していますので、これさえ読めば服装の心配は無くなります。ぜひ最後までご覧ください。
中学受験当日の服装選びの5つのポイント
受験当日の服選びは頭を悩ませる1つ。服装が合否に影響することはないとされますが、面接はない場合でも好感度がある服装で受験したいですね。ここでは、中学受験当日の服選びのポイントを5つご紹介します。
清潔感
中学受験当日の服装で心がけたいのが「清潔感」。シワやほつれがない、清潔感がある服装が良い印象を与えます。実際に着てみて気になる部分がないか、だらしない印象にならないか、チェックが必要です。小学校で制服がある方は、普段着ている制服での受験をおすすめします。ただし、私服と同じくきちんと手入れをして清潔感を意識してください。
動きやすさ
受験は座っている時間が長いので、座ったときの心地よさは服装選びの重要ポイントです。
まずは、ズボンやスカートがお腹を締め付けていないか、また襟元は首を締め付けてないか動きやすさをチェック。服の素材もゴワゴワしない柔らかなものが良いでしょう。また、袖口に高さのあるメタルボタンが付いていると答案を書いているときに机に引っかかり邪魔になりやすいので気を付けてください。
着慣れている
中学校によっては面接もあり、「セミフォーマル」な服装が無難とされます。しかし、「セミフォーマル」を意識しすぎて普段の服装とあまりにもかけ離れてしまうと、お子様を緊張させてしまうかもしれません。
面接がない場合はお子様の気持ちを考えて、堅苦しくなリすぎず着慣れている服で臨みましょう。新調する場合は、事前に何度か外に着て行くことをおすすめします。
落ち着きのあるカラー
きちんと感を出すためには服のカラーに気を配ると良いです。おすすめは白や紺、黒、グレーなどの、フォーマルカラー。奇抜な色柄の服装だと周りから浮いたり、注目を集めてしまう可能性があり、お子様の集中を妨げるかもしれません。
受験の服装で迷ったときは、白や紺、黒、グレーのアイテムでコーディネートしてみてはいかがでしょうか。
体温調節ができる重ね着
中学受験本番は1月と2月で寒い時期です。学校に行くまでは寒いですが試験を受ける教室は暖房が完備されています。着込んでいると暑すぎるかもしれません。逆に、席が出入口の近くであれば換気のために開けられている場合も考えられ、寒い可能性もあります。
そういった理由から教室の温度に合わせてお子様が体温調節できる重ね着がおすすめです。いったん受験会場に入ると休憩時間であっても保護者はお子様と合うことができない学校がほとんどなので、子どもが自分で着脱しやすいかを事前に練習しておくと安心です。
中学受験当日の服装
中学受験当日の服装はリラックスした状態で試験に臨める服を選ぶことが大切で、よそ行きを意識した普段着を意識して選ぶと良いでしょう。面接がある場合はセミフォーマルなスーツが無難とされています。具体的にどんな服装が良いか男女別にご紹介します。
好印象な男子の服装
男子は、落ち着いた雰囲気の服装にコーディネートしましょう。
- 白や薄いブルーのシャツをベースにジャケットとひざ丈のパンツが王道スタイル
- 面接がなければネイビーやグレーのベストやカーディガンでOK
- ネクタイはなくてもよい
- 寒いのでスラックスでもOKだが、デニムはNG
- 靴はローファーを選ぶ方が多いが何度か履いて慣らしておくこと
- 靴は黒など落ち着いた色合いのスニーカーでもOK
- ローファーやスニーカーに合わせる靴下はシンプルに無地
好印象な女子の服装
女子は、洗練された印象を演出する服装にコーディネートしましょう。
- 白や淡い色のブラウスをベースにカーディガンとスカートを合わせるのが定番
- 面接がある場合はカーディガンではなく、ジャケットで
- カーディガンとスカートのカラーはネイビーやグレーなどフォーマルカラー
- スカートはフリル付きでないもの
- スカート丈は長すぎず短すぎないひざ丈
- 寒さ対策のために、女子もデニム以外のズボンでもOK
- 足元はタイツやハイソックスを履くのが定番スタイル
- 靴は面接がある場合はワンストラップシューズかローファー
- 面接がない場合の靴はシンプルなデザインのスニーカー
【中学受験・面接試験のポイントはこちら】
中学受験において、重要度が高いのに対して対策がしにくいのが面接試験です。試験官が見るポイントや、良く出題される質問とその回答例を中心に、面接試験に対して詳しく解説します。
中学受験当日の保護者の服装
保護者の中学受験当日に相応しい服装は、面接の有無によって異なります。ここでは面接がなく付き添いだけの保護者におすすめの服装について解説します。中学校受験では一般的に保護者控室が用意されているところが多いです。父親、母親共に控室で周囲の保護者から浮かない服装を心がけましょう。
父親は落ち着きのある服装
父親はネイビーやグレーなどのダーク系の服が無難です。ネクタイはなくてもよく、シンプルな服装を意識して服を選びましょう。靴下やスリッパも同様に派手な色は避けて、服の色に合わせたダーク系の靴下やスリッパがおすすめです。
母親は上品な印象の服装
母親の服装には清楚さは必要。面接がない場合はオフィスカジュアルスタイルで良いとされますが、学校によってはセミフォーマルな服装の方が多いところもあります。いずれにしてもジャケットがあると万全です。寒い季節なのでスカートでなくてもパンツスタイルの方も多いですね。靴はヒールが高くない黒やネイビーのパンプス。ストッキングは肌色が無難です。
試験当日の持ち物にも気を配ろう
受験当日に忘れ物をした場合、子どもは動揺して実力が十分に発揮できないかもしれません。前日ではなく余裕をもって準備しておきましょう。
受験票が第一
忘れても借りられたり、コンビニエンスストアなどで買えるものはなんとかできますが、受験票だけは借りることも買うこともできません。絶対に忘れないように何度も確認しましょう。
中学受験経験保護者が工夫した一例
- 受験票をバッグに入れておく場所は決めておく
- 受験票は小さいので色付きのクリアファイルに入れておくと見つけやすい
- 自分で受験票を印刷する学校の場合は厚手の紙に印刷するか、厚紙に貼る
- 受験票が机から落ちないよう留めるためにマスキングテープを持参
受験に必要な持ち物一覧
受験に必要な持ち物は早目に一覧にしておくと便利です。学校によって持っていくものが変わります。受験する学校ごとに作っておくと良いでしょう。腕時計や定規などは学校によって持ち込み禁止のところもあるので、受験要綱を確認しておきましょう。
一般的に持っていくもの
- 受験票
- 筆記用具(鉛筆、鉛筆削り、消しゴム、輪ゴム、定規、コンパスなど)
- 腕時計
- 上履き/上履きケース
- ハンカチ/ティッシュ
- 脱ぎ着しやすい上着
- メモ帳
- 弁当/軽食
- 飲みもの
- マスク/使い捨てカイロ
- 薬(※必要に応じて)
- 雨具
- 髪ゴムやヘアピン
- 絆創膏
服装はベーシックが基本
当日は、試験の手伝いをすることはできませんが、お子さまの服装選びはとても大切な保護者の役割です。受験する中学校の校風や教育理念などをしっかりリサーチして、お子さまが実力を発揮できる心地よい服を選びましょう。
「中学受験の面接でよく聞かれる質問」について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。模範的な回答例について詳しく紹介していますので、おすすめです。