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学校推薦型選抜の場合は、推薦書類と面接だけの大学もあるほど、面接試験が重要な選考方法の1つです。したがって、合格を勝ち取るためにも万全な面接試験対策は、必要不可欠とされています。
今回は「どう答えていいのか…」と不安な受験生の手助けになる学校推薦型選抜の面接試験対策に役立つ、押さえておくべきコツと具体的な質問例、回答のポイントなどをご紹介します。
学校推薦型選抜の試験に関しては、当ブログの「学校推薦型選抜とはどんな試験?公募制と指定校制に分けて解説」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。
面接試験が要となる学校推薦型選抜
大学が面接を行う理由は、受験生の人間性や志望動機、入学後の意欲を知るためです。本気で大学で学びたいのか、面接者は受験生を見定め評価します。あなたらしさと大学に入学して学びたい意欲が伝えられるような面接の準備が必要です。
好印象を与える面接試験のコツ
面接試験ではあなたの態度も見られています。入室し「どうぞ」もしくは「お座りください」といわれてから座ることや、姿勢よく浅めに背筋を伸ばして座ることなど、基本的なマナーは大前提です。
また、清潔感のある身だしなみで臨むことも基本です。その他に、面接試験で好印象を得るためのコツが以下の2つです。
- 面接者の話を聞く
- 自分の言葉でハキハキと話す
それぞれのコツの詳細を確認してみましょう。
面接者の話を聞く
面接者とは、「笑顔」で「目線を合わせる」のが理想的です。目線が合うと緊張してしまい、面接者の質問や話が終わる前に答えたり、質問された内容と違う答えを返したりするパターンがあります。面接者の話は最後まで聞くこと、質問の内容に沿った答えを返すことを心がけてください。
時には、厳しいことや想定していなかったことを聞かれ焦ることがあるかもしれません。しかし、前向きに捉えて面接者の話に耳を傾け答えてください。
面接試験は、大学に受かるために行われているものです。受験生のよい部分を評価する「加点方式」で、普通であれば合格とされています。過剰に緊張することなくリラックスして臨みましょう。
自分の言葉でハキハキと話す
事前に受験する大学のホームページを検索し、入学案内を読みますね。そこには大学のポリシーやどのような人物を養成していきたいのかが書かれています。ありがちなのが、入学案内に書かれている内容を丸暗記したトークです。不自然でもあり、よくある志望動機になりかねません。
どんな経験から志望する大学の理念に惹かれたのか、難しい言葉などを羅列することなく自分の言葉で話した方が好印象です。回答のズレをなくすコツとしては、相手の質問を繰り返すこと。例えば、「志望理由は?」と聞かれたら「はい、私の志望理由は〜」から始めるといった具合です。
面接試験の万全な事前準備
面接試験の準備不足から生まれる不安は取り除いておくべきです。質問の対策にもなるので志望理由に関連する知識は深めて、不安が緩和できるよう事前準備をしておきましょう。
また、その場しのぎで本当は思ってもいないことをいっても、面接者は多くの高校生をみてきているので見破られます。自分の将来への展望や職業観、勉学意欲の強さを確認しておきましょう。
関連分野の知識を調べる方法は、インターネットで検索や書籍などがあります。読んで内容をインプットすることだけでは終わらせないでください。
事前準備は、自分の思いや意見を考えることです。頭の中で思い描き、きちんと書き出しておくことをおすすめします。書き出すことによって自己分析ができ、忘れることなく希望や意欲を積極的にアピールすることにつながります。
【大学編入試験サクセス】
<大学推薦 合格体験談>
神奈川県 N・Oさん
願書ワークを反芻して練習し、受験本番は自分の強みを最大限にアピールでき合格!
憧れの大学があったので、高校3年生になってから推薦で大学進学したいと思うようになりました。学部別の願書ワークには、面接官が見るポイントや、好印象になるためのワークが載っていて、面接も志望動機も一緒に対策ができ、他にはない問題集だなと思いました。
願書ワークを反芻して練習し、受験本番は自分の強みを最大限にアピールできました。合格できてよかったです!志望校が決まったら早めに対策を始めることをおすすめします。
面接試験での質問具体例
面接試験の対策として、聞かれそうな内容をリストアップして自分なりの回答を作っておくと安心です。面接試験で質問される内容は大きく分けて、志望理由と高校時代の取り組み、大学に入ったら学びたいこと。これら3つが代表的なものです。
指定校推薦の場合は、学校の進路指導室に、過去に推薦された先輩が聞かれたことを書いた資料が残っている可能性があります。質問の傾向が判明しやすく対策の手がかりになるので、確認しておきましょう。
選んだ理由に関する質問
夢を実現するために志願した大学に入学したいことをアピールします。大学・学部・学科のアドミッション・ポリシーを調べ、その情報を把握し大学に入学したい熱意を具体的に話します。自分の専攻しようとする専門分野についてもリサーチが必要です。
【質問例】 ・ 本学を選んだ理由は何ですか? ・本学の○○学部を選んだ理由は?他の大学にもありますよね? 【回答ポイント】 ・ 回答には夢や目標をもったきっかけ、学びたいこと、志望大学にしかないこと、将来像の4つを盛り込むことがポイント 学びたいことや研究したいことが、志望している大学では学べるが他の大学では学べないことを重点的に考えましょう。面接者から「〇〇を学ぶなら他の大学でもいいのでは?」「〇〇の資格なら他の大学でも取れますよね」といわれない内容に仕上げてください。 ・45秒くらいで話せる内容が理想的 文字数でいうと300文字くらいになります。 |
【質問例】 ・なぜ学校推薦型選抜を選んだのですか? 【回答ポイント】 ・学校推薦型選抜があることを知ったきっかけ 「早い時期から大学をリサーチしていて知った」、「貴大学に進みたいことを話したところ先生より学校推薦型選抜があることを聞いて知った」などです。 ・「先生にすすめられたから」はNG 自主性がないように感じられる可能性があるからです。 ・学校推薦型選抜でダメでも一般入試で再チャレンジしたい事 入学への熱意が感じられます。 ・「有資格者推薦」や「スポーツ推薦」などの方 高校時代の活動や成績が評価されて出願できる喜びを話しましょう。 ・「学科試験がなかったから」はNG 勉学意欲がないように思われる可能性が高くなります。 |
【質問例】 ・本学を訪れたことはありますか? ・本学の校風をどう思いますか? 【回答ポイント】 ・オープンキャンパスや体験入学に参加したこと そのときの印象や惹かれたことを盛り込み、実際に自分が在学生に聞いた情報を話しましょう。 ・大学の環境が魅力的 研究・実験施設が充実し、勉強しやすい環境に魅かれたことや自らの夢を実現するためのことが学べる環境が整っていることを伝えると入学への熱や勉強の意欲が伝わりやすくなります。 |
高校時代に関する質問
面接試験では高校生活に関する質問も多いとされています。自分ならではのエピソードを用意しておく必要があります。
【質問例】 ・高校で取り組んだことは? ・高校で頑張ったことは? ・高校で印象に残っていることは? ・得意教科は? 【回答ポイント】 ・高校であった出来事とそれによって身についたこと 意識的に取り組んできたことや得たもの、養われたことなどを「最も〇〇だったのは…」と1つに絞ってまとめることをおすすめします。 ・部活動について 3年間部活動を続けた方は、困難だった出来事を例に挙げ、それを乗り越え3年間続けられたことを書くとよいでしょう。 |
【質問例】 ・出身高校の特長は? 【回答ポイント】 ・出身高校の校風や環境、教育方針などで得たこと学んだこと 出身高校については、入学案内に書いてあることをそのまま述べるのはよくありません。校則批判はNGです。 |
【質問例】 ・欠席が多いですね? 【回答ポイント】 ・理由の説明 事情があって欠席日数が多い方もなかにはいるでしょう。聞かれる可能性があるので、理由を簡潔にまとめておくことが必要です。欠席が夢につながった方は、そのことを話せば印象に残りプラス材料となります。 |
【質問例】 ・あなたの長所と短所は? ・自己紹介してください ・自己PRをしてください 【回答ポイント】 ・一言だけでは基本的にNG 性格を話す場合、「協調性」「明るい」など短い言葉で終わるのは不十分。協調性でいえば、「目標実現するために計画を立て、時に周囲を説得しながら継続していく力があります」のように文にして説明します。 ・自分の性格を客観的に分析 長所に関しては、部活や日常生活でのことをもとに具体的なエピソードを挙げます。短所はマイナスなイメージが強調されないためにも改善策をつけ加え短めが理想的です。 ・高校時代までに身につけたもの 自己PRは、高校時代までに身につけた能力や長所について挙げます。そして、入学後に活かしていくことを説明するとまとまりがいいでしょう。 |
大学入学後に関する質問
入学後に関する質問も多いので、想定して回答を準備する必要があります。入学後や将来のことをきちんと考えている印象を持たれることを心がけてください。将来なりたい職業がある方は、それに関する本を1冊読んでおくことをおすすめします。
【質問例】 ・大学ではどのような研究をしたいですか? ・大学では何をどのように学びたいですか? ・どういった学生生活にしたいか? ・大学生になるにあたっての心構えはありますか? ・将来の希望職種はありますか? 【回答ポイント】 ・将来に活かしたいこと 志望校選びの理由に関連させ、学科を自分の将来にどのように活かしたいか、具体的に説明します。 ・学びたいこと 講義や教授、研究など固有名詞を挙げることは、より具体的に話すコツです。学校パンフレットやオープンキャンパスに参加して、具体的に履修したい講義や教わってみたい教授がいるなら挙げましょう。 ・社会的な課題との関連づけ 身の回りで起きた体験談に研究したいことを絡めて回答すると、意欲とあなたの人柄が伝わりやすくなります。 |
自分らしさを伝える面接試験
面接試験はさまざまな質問が想定されるので、具体的な話ができるほど面接者へのアピール度が高まります。今回ご紹介した面接で想定される質問内容や回答のコツを参考に、事前準備を万全にして安心して面接試験に臨んでください。