専門学校から大学編入はできる!専門士を使ってキャリアアップする最短ルートやメリットとは

コスパよくキャリアアップ!専門学校→大学編入するメリット×4

近年、専門学校から大学編入をする方が増えてきているのはご存知でしょうか。学校によって編入率は異なりますが、専門学校で学んだことを、大学でより深めたいと上昇志向を持つ方が増えているのです。専門学校からの編入学を受け入れている大学は国公立含め約7割あり、道は十分に開けています。

「最初から大学に行けば良いのでは?」というお声もありますが、実は先に専門学校に行ってから大学編入する形が、確実且つコスパが良いのです。そんな美味しすぎる道、本当にあるのでしょうか?

「大学受験に失敗して専門学校に入学したものの、大学を諦めきれない」「専門学校と大学、どっちに進むか迷っている」そんな受験生の皆さんのために、専門学校から大学編入する人が増えている理由・メリットや、編入を前提とした、専門学校選びのポイントを解説します。

大学編入の概要

パソコンの前でにこやかに考える男性

文部科学省の学校基本調査によると、2011年以降現在まで、専門学校から大学に編入学した人数は、毎年約1,600人程度となっています。大学編入の倍率は2.4倍となっており、一般入試の倍率は例年3~5倍であることが多いため、編入試験の方が、受かる確率が高いと言えます。

ただし、難易度はそこそこありますので、倍率が低いからと油断してはいけません。ライバルは少ないので、十分に対策をすれば編入試験突破は可能です。

編入試験を受けるには「専門士」を取得する必要がありますが、そもそも専門士とは何か、また大学編入する際に知りたい難易度や条件について見ていきましょう。

「専門士」とは

専門学校で必要な単位を取って卒業すると、「専門士」という称号を得ることができます。この専門士を取得することで、もしくは取得見込みである場合、大学編入することが可能になります。具体的には、以下の法令上の根拠を満たしていることが必要になります。

  • 専修学校の専門課程(修業年限が2年以上、総授業時数が1,700時間以上又は62単位以上であるものに限る)を修了した者(学校教育法第132条)

ただし、以下のような場合は、編入が認められません。

  • 専門学校を中退した
  • 上述の要件を満たさない専門学校の在学生、卒業生

もしこれから専門学校を選ぶのであれば、大学編入する可能性を考えて、専門士の称号を得られる専門学校を選んでおくのがベストでしょう。同じ専門学校でも、学科によって専門士を付与されない場合もあるので、しっかり調べておきましょう。

難易度

大学によって難易度は様々ですが、編入は、在学中の専門学校や大学で既に学んでいるような専門知識を問われることが多いため、一般入試より難易度が高いと考えた方が良いです。他にも英語や小論文などが課されることが多いですが、こちらもただの試験ではなく、専門知識を交えた出題をされる場合があります。

大学編入の難易度について、詳細はこちらの記事「大学編入の文系・理系それぞれの特徴は?難易度や倍率も合わせて解説」を参考にしてください。

必要な科目や条件

専門学校から大学編入試験を受ける場合、先ほども書いた通り「専門士」を取得することが必要不可欠です。大学編入は、2年次編入と3年次編入が基本的なパターンですが、大学によっては、一部単位が認められないものもある場合があり、その場合は2年次編入からとなってしまうことがあるため、編入したい大学を決める時には、条件をしっかり確認しましょう。

他に卒業証明書や学業実績を報告する書類などの準備が必要になります。専門知識や技術を得たことを伝える資格の書類やポートフォリオなども準備しておくと、面接などで使えるかもしれません。

また、大学編入を考えたら、試験日も早めにチェックしましょう。試験日は大学によって、5月~11月まで、大きくばらつきがあります。もし専門学校2年目に編入試験を受けるつもりなら、1年目の夏からは、対策を意識しておく必要があります。

浪人するより専門学校に行くべき?4つのメリット

笑顔で話しながら外を歩いている男女4人

最初から大学を目指している受験生は、仮に落ちた場合、浪人を経て志望大学に再挑戦することがほとんどでしょう。ですが実は、浪人するよりも専門学校に入ってしまった方がメリットが大きいことがあります。4つ詳細を見ていきましょう。

1.現役生と同じ4年間で大学卒業できる

浪人をすると、大学を卒業するには最低でも5年はかかります。一方、浪人を選ばずに専門学校に入学して、大学に3年次編入できれば、専門学校2年間+大学2年間=4年間と、現役生と同じように大学を卒業することができます。浪人するとその分年月を取られてしまうため、専門知識を身につけて早く社会で活躍したい方にとっては大きなメリットです。

2.編入してすぐに専門分野の研究を深められる

浪人期間中にする勉強は、大学に入るための筆記試験の内容で、どこか予備校に通うことが一般的です。予備校などに通うと、100万程度の費用がかかりますが、専門学校に入ってしまえば、同程度のお金を払いながら専門知識を学ぶことができ、経済的にもメリットがあります。

また、大学編入した時「これから専門知識を1から勉強するぞ」とならず、専門学校でベースが作られているため、大学だからこそ学べる分野にスムーズに取り掛かることができます。

3.併願受験が可能

一般入試では、例えば国公立は受験日が重なることが多いため、併願が難しいです。一方、大学編入試験は、例年理系の学部は5~7月に、文系の学部は9~11月に行われており、時期はある程度固まっているものの、大学によってばらつきがあるため、志望大学の受験日が重なるということは基本的にありません。そのため複数の大学の受験が可能で、リスクを減らせます。

4.一般入試より試験科目が少ない

編入試験は、「英語」「小論文」「面接」の3科目だけ課されるパターンが多いため、一般入試よりもずっと、対策すべき科目が少なく対策はしやすいです。特に英語は必須となっていることが多いため、英語が得意な方は有利です。得意でない方も、専門学校に入ってからも英語の単語帳だけ眺めるなど、高校で培った英語力を衰えさせないようすれば、対策はよりスムーズになるでしょう。

注意点として、特に小論文や面接は、例えば経済学部への編入を考えているなら、経済学に関連したテーマが出されたり、専門知識を問われることがあります。そのため、ただ対策するだけでなく、専門分野を勉強しておくことが必要になります。

当ブログで取り扱っている「志望理由書+論文最強ワーク」では、最短8日で編入希望の学部に関連した知識を音声で学びながら、試験官に刺さる志望理由書や論文作成のスキルを身につけられます。以下にリンクを貼っていますので、ぜひご活用ください。


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専門学校から編入する2つの注意点

専門学校から大学編入することは、必ずしもメリットだけではありません。希望のイメージだけ思い描いていると、いざ編入した時にイメージとのギャップで躓くかもしれませんので、次の2つの注意点を押さえて判断していきましょう。

1.すぐに就活が始まる

編入をすると時間を有効に使って最短で卒業ができるメリットがありますが、現役生と同じ時期に就活を始めるということは、すぐにその時期がやってくることにもなります。就職活動は企業によって時期は異なりますが、早くて3年生の後半から始まりますし、就活の前にインターンなどに参加する就活生も多いため、3年次編入をすると、大学に慣れた頃にはもう就活を始めなけらばならないことになります。

せっかくのキャンパスライフをもっと楽しみたいのにと、時間の無さに落ち込むのはもったいないです。将来社会に出て、あなたが本当にしたいことをできるように、大学はそのための資格取得の場だと切り替えましょう。

2.最初は友人を作るのが難しい

避けて通れない道ですが、編入する学生は1つの学部で数名いるかいないかくらいで、クラスメイトのほとんどは1年次から関係を既に築いています。そのため、既にできている友人関係の中に入っていくのは、少し力がいるでしょう。

しかし編入を考えている皆さんは、人間関係を気にしすぎず、自分のしたいこと・意志を他の人より強く持っていらっしゃるはずなので、そこに一直線で動けば問題ないでしょう。実際社会に出れば、既に築かれている社内関係に飛び込むことになりますので、無理に輪に入ろうとしなくても、講義や活動の中でコミュニティを作る練習をする意識を持てば大丈夫です。

「編入できる専門学校」を選ぶ2つのポイント

チェックマークが書かれているメモ帳

特に専門学校に入学してから大学編入を考え始めた方には「専門学校に入ってから編入が難しいと知った、後戻りできない…」というケースが少なからずあります。それでも編入する方法は無いわけではありませんが、編入を見越した専門学校選びができると先がスムーズです。編入しやすい専門学校の特徴は次の2つです。

1.編入の実績があるか、サポート体制があるか

基本的に専門学校は、就職活動をサポートすることが目的であるため、進学や編入などの支援はメインではありません。大学編入は情報がとても少なく、独学での対策は容易ではないので、サポート体制がある専門学校を選ぶと安心です。専門学校のサイトやパンフレットで、実績などあるか確認してみましょう。

専門学校には、編入を考えている方に向けたカリキュラムが組まれている学校もあります。大学と提携している専門学校もありますので、もし志望大学が、専門学校と提携していると分かれば、安心して通えそうですね。

2.「英語」の授業が行われているか

欲を言えば、英語の授業がある専門学校だと、独学で頑張らなくても、学校に通いながら編入試験対策をできるので選びたいところです。小論文や面接では専門知識を問われますし、日々専門学校の授業の予習復習・実践でも時間は取られるため、英語の授業があるだけで、かなり対策が楽になるでしょう。

独学で編入試験対策をするノウハウを知りたい方は「大学編入試験の時期はいつ?準備はどのタイミングから始める?」を参考にしてください。

専門士を取得したら大学編入できる!

専門学校に入ったものの、もっと専門分野を深める研究をしたい方、キャリアアップしたい方は、「専門士」を取得できれば道が開けます。志望大学への入学が叶わなかった場合は、浪人せず専門学校に入って、専門分野を学びながら編入で大学を目指すのが、効率が良いです。

そして大学編入を決意したら、大学・学部に特化した受験対策をして、皆さんが本当に行きたい道に進めるよう、応援しております。


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