憧れの大学を目指す方法には、一般入試や浪人以外にも大学編入という選択肢があります。一般入試と編入学試験は大きく異なり、志望理由書や面接の対策が必要なことをご存知でしょうか。
大学編入では他の学校に通いながら合格を目指すために、効率のよい対策が必要です。今回は大学編入の概要、一般入試との違いや面接など編入学試験ならではの対策のポイントをご紹介します。
大学編入という選択肢
大学に入学するには、一般入試で現役合格を目指したり浪人して再挑戦したりする以外にも、大学編入という選択肢があります。他校に在学中に志望大学の編入学試験を受け、合格すればその大学の2年生または3年生として、大学生活をスタートできる制度です。
大学編入の対象者
大学編入では、入学すると2年生になる「2年次編入」と3年生になる「3年次編入」があります。いずれの場合でも、以下の学校で必要とされる単位を取得している(出願・受験時点では取得見込みでもOK)ことが出願・受験の条件です。
- 国内外の大学・短期大学、国内の高専・専門学校
- 2年次編入の場合は30〜35単位程度
- 3年次編入の場合は60〜65単位程度
専門学校の生徒の場合には専門士の資格が必要とされるなど、各大学によって出願・受験の条件は細かい点で異なっています。自分の状況に照らし合わせて、出願資格や取得単位の要件など志望校の編入学試験要項をチェックしてみましょう。
なお大学院への編入学や、各省庁設置の大学校から国公立・私立大学への編入学は現在のところ認められません。
編入後に単位認定が行われる
編入先の大学では、編入前に取得した単位すべてが認められるのではなく、編入生ごとに単位認定が行われます。単位認定が想定より少ないと、学生生活が非常に忙しくなることを知っておきましょう。
大学編入のメリット
大学編入に成功すると、憧れの大学でよりよい環境を手に入れられます。大学編入で考えられるメリットは次のとおりです。
- 現役時代にうまくいかなかった大学受験のリベンジができる
- 就職・転職の際に大卒の経歴が有利に働く
- 大卒の賃金が適用になるので給料アップにつながる
- 四大卒の資格を取得できるのでキャリアアップしやすくなる
- 学歴コンプレックスを解消できる
- 大学での研究生活を通じて興味のあることを専門的に深く学べる
大学編入はまだ認知度が高くないマイナーな制度ですが、メリットが大きいのでぜひ検討してみてください。
【大学編入試験サクセス】
<大学編入 合格体験談>
東京都 S・Eさん
独学で対策、論文に苦戦。論文最強ワークで書き上げるスキルが身につき合格!
専門学校で学んだ知識を基に、就職の幅を広げたいと思い編入を決意しました。
論文対策に苦戦していて、文章に触れる機会が少なかった私にはとても苦手意識がありました。サクセスさんの志望学部別の論文最強ワークは、論理的に書くためのポイントや、おさえるべき情報が音声で分かりやすく解説されていて、独学でもスムーズに書き上げることができました。
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編入学試験は一般入試と大きく異なる
編入学試験は、一般入試と仕組みが大きく異なるので、編入学試験ならではの対策が必要です。 ここでは、編入学試験と一般入試の違いを4つご紹介します。
- 募集が少ない
- 科目数が少ない
- 積極的な情報収集が必要
- 志望理由書・面接が重視される
それぞれについて見ていきましょう。
募集自体が非常に少ない
編入学試験は、一般入試のようにすべての大学や学部で実施されているわけではありません。編入学試験の多くは、欠員を補充する目的で行われています。
そのため、募集人員自体も非常に少ないのです。若干名しか募集しないこともあり、しかも募集人員よりも合格者数が下回ることもあります。
一般入試より試験科目が少ない
国公立大学の一般選抜では、原則として共通テストを受験することから幅広い科目の対策が必要です。一方の編入学試験の試験科目では、「英語・専門科目・志望理由書・面接」という組み合わせが多くみられます。
試験科目に英語と専門科目が含まれ、書く・伝える力を選考でチェックされるのが編入学試験の特徴です。専門科目のレベルの目安は、大学3年生や2年生として入学することから、1年生からその大学で学んでいる学生と同等レベルの学力ということになります。
編入学試験のスケジュール
編入学試験要項は、試験の実施の2〜3か月前に発表されます。一般的に、文系と理系では次のとおり受験スケジュールが異なっています。
文系:9~11月頃
理系:6~8月頃
編入学試験は毎年決まった時期に実施されるとは限らないため、注意が必要です。上記はあくまでも目安ですので、志望校のスケジュールを早めにチェックするようにしてください。
積極的な情報収集が欠かせない
一般入試と異なり、募集を行う学部や募集人員が年度によって変動することも珍しくありません。しかも編入学試験の情報は少ないため、インターネットや電話での問い合わせを利用するなどして、積極的に志望校の編入学募集要項や過去問の入手など、情報収集を行うようにしましょう。
実際に、全ての大学が編入試験の情報をインターネットで公開しているとは限らないため、電話での問い合わせもぜひ検討してください。
大学編入では、在学中の大学・短大・高専・専門学校で単位を取りつつ編入学試験の対策をする必要もあります。そのため計画的に対策に取り組む意欲や熱意が、成功を収めるために不可欠です。
志望理由書・小論文が選考で重視される
大学編入学試験の選考では、志望理由書や小論文が重視されています。志望理由書をもとに面接も試験科目として実施されることが多く、事前に練習しておくことが大切です。
志望理由書では自分らしさを活かした熱意を表現するために、小論文では論理的に書き上げるためも「大学編入試験サクセス」で志望校別に対策するのがおすすめです。時間がいくらあっても足りない中、効率的に文章の書き方を習得することでライバルに差をつけられます。
編入学試験のスケジュールに関しては、当ブログの「大学編入試験の時期はいつ?準備はどのタイミングから始める?」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。
志望理由書・面接対策のポイント
編入学試験では、英語と志望する学部・学科の専門科目のほか、小論文・志望理由書・面接の対策が必要です。英語や専門科目の対策は、受験の1年ほど前から準備を始めると良いでしょう。
小論文や志望理由書・面接対策は、直前3〜4か月で仕上げるイメージです。もっと時間を短縮したいなら、勉強法を自分で試行錯誤せずに志望校・学部別に対策できる「大学編入試験サクセス」にお任せください。
志望校・学部別に志望理由書・小論文の対策をする
編入学試験で、大学が選考の際に重視しているのが志望理由書です。志望理由書は受験生が最初に取り組む課題で、大学側は熱意や本気度をチェックします。「何に重点を置いて学び、専門的に研究したいのか?」納得できる回答がほしいわけです。
編入学では、受験生が大学側の基準に達していなければ無理をして合格させることはありません。志望理由書の内容が薄いと大学側を納得させられないので、しっかり取り組む必要があります。「大学編入試験サクセス」なら志望校・学部別に、5つのアピールポイントと3つの型を効率よく習得可能です。
一方小論文では、受験生の学業への意欲や明確なビジョン、その伝え方が重視されています。制限時間内に、論理的に書くスキルがチェックされることを知っておきましょう。「大学編入試験サクセス」なら専門分野について30のテーマを掲載しており、説得力のある論文を書く力が身につきます。
いずれの場合でも、オリジナリティを加えることが重要です。「大学編入試験サクセス」なら、オリジナリティのある表現の仕方も身につけられます。
志望理由書をもとに面接の事前練習をする
面接は、事前に提出した志望理由書に基づいて淡々とやりとりが行われます。そこで、手元に志望理由書のコピーをとっておけば、面接の予行練習ができるわけです。
志望理由書のコピーから想定される質問を予想できるので、自分なりの回答を作成し練習しましょう。対話力のチェックも兼ねて、志望理由書に書かれている内容を重ねて聞かれることを想定してください。
論理的な文章を書くチカラ同様に、脱線せずに的確に対話できる能力も求められています。プレッシャーに負けない精神的なタフさがあるかどうかもみられていますので、落ち着いて回答するように心がけましょう。
自己PRでは「知的な探求」への意欲をみせる
志望理由書には「研究テーマにした理由」や「志望理由」を記載する場合がほとんどなので、これらの質問への準備は必須です。
自己PRする機会を与えられることを想定して、志望する学部・学科と関連性の高い回答をできるように準備しておきましょう。回答を通じて専門性を深める意欲を伝えることで、自己PRにつなげられます。
「最近読んだ本」や「気になるニュース」など、専門科目と関連した話題が振られることも想定して準備することが大切です。知的な語彙力を増やすためにも、ゴシップ的なネットニュースではなく、有料購読になりますが大手新聞社のデジタル版などを毎日読む習慣づけをしましょう。
高度な文章の読解力が向上するだけでなく、時事問題を取り扱う小論文対策にもなります。
面接の想定問答集を「話し言葉」で作成する
知的な探求への意欲が回答の柱になることを念頭におきながら、想定される質問と回答を「話し言葉」で作成します。自分で作成した想定問答集をベースに、実際に音読して練習すると良いでしょう。
家族などにお願いして質問してもらい答えるといった、実践的な練習方法も効果的です。
合格に直結する伝え方・書き方をマスターしよう
大学編入学試験では選択式よりも論述式が多くみられ、志望理由書や小論文が重視されています。面接を試験科目としていない大学も中にはありますが、志望理由書の準備はどの大学でも基本的に必要です。
大学側から入学してほしいと思われる伝え方・書き方を効率よくマスターしたい方は、ぜひ志望校・学部別に対策できる「大学編入試験サクセス」をご検討ください。