国立中学を選ぶメリットとは?受験対策と合格ノウハウを教えます

中学受験おすすめ対策4選 見逃せない情報も満載

公立並みの授業料で最先端の教育を受けられることから、国立中学を目指す受験生が増えています。国立大学に附属する中学校は、全国的にも数が少ないため、競争率は高く難関ですが、メリットが多く魅力的なので目指すだけの価値が十分あります。

「でも実際、国立中学ってどんなところなの?」「受験するなら、塾に行くほうがいいの?」など疑問をお持ちの皆さんのために、今回は国立中学のメリットと受験対策について徹底解説します。

出題傾向や勉強のやり方など見逃せない情報を取り上げていますので、ぜひ最後までご覧ください。

国立中学校とは?受験前に知っておきたいこと

子どもたちを指導する女教師

国立中学校とは、国立大学に設置されている附属校のことです。全国に73校あり、中等教育学校(4校)を含めると77校になります。東京・埼玉・千葉・神奈川の首都圏に限れば全部で12校です。

国立大学附属中学校には地域における指導的・モデル的な位置づけと、実験的で先導的な教育課題への取り組みが課せられています。そのため国立中学校では文部科学省の指導のもとでの最先端の教育が受けられます。

私立の場合はほとんどが中高一貫校ですが、国立の場合は小中一貫校が多いです。特に地域の国立大学附属校などに目立ちます。ただし、東京都の場合は小中高一貫校・中高一貫校のように高校が併設されています。

一貫校の特徴は中学から高校へ内部進学できることですが、8割の生徒が附属高校へ進学する筑波大附属中学校や、高校から女子校になるお茶の水女子大附属などでは、男子は新たに高校受験をすることになります。

国立中学校には4つの特徴がある

飛び立つ宇宙船

国立中学校は国立大学の附属なので、国の学校ということになります。私立中学との違いはわかりますが、では、一般的な公立中学校とは何が違うのでしょうか。ここでは私立中学校や公立中学校との違いを見ながら、国立中学校の特徴について説明します。

教育費が抑えられる

中高一貫校の人気が高いですが、多くの場合は私立です。当然、私立の場合は入学金や授業料が必要になります。学校にもよりますが、私立の場合は中高の6年間で数百万円以上かかるといわれます。公立中学の授業料は無料ですが、国の学校である国立中学校も授業料は無料です。ただし国立の中高一貫校の場合、高校では授業料が必要になりますが、私立よりかなり安くなっています。

通学にかかる交通費、制服費、教材費、修学旅行の積立金など授業料以外の費用はかかりますが、授業料が無料というのは国立中学校の大きな特徴でしょう。

先進的な教育を受けられる

国立大学附属校には、使命と役割が定められており、それによると「実験的・先導的な学校教育」へ取り組むこととあります。つまり、国立中学校は先進的な教育課題に積極的に取り組むことで、地域における指導的・モデル的な学校を目指さなくてはいけないのです。

これによって、国立中学では一般の公立学校にはない最新のノウハウや研究成果による教育が受けられます。従来の教育の枠にとらわれない自由な環境で学習できるのは、国立中学の特徴です。

教育実習生による授業がある

国立中学校は、国立大学教育学部の附属校が比較的多くなっています。国立大学教育学部には、将来の教師を育成するという目的があります。そのために欠かせないのが、教育現場での実習です。そのため、国立大学教育学部の附属中学校では教育実習生による授業が多くなります。

もちろん一般の公立中学校でも教育実習生による授業は行われますが、附属の国立中学校の授業数が多いのは、当然といえるでしょう。

入学試験がある

一般の公立中学校は小学校卒業と同時に自動的に入学できます。国立中学校には入学試験があり、合格しないと入学できません。国立中学校を目指す受験生にとっては当たり前のことでしょうが、これも大きな特徴といえるでしょう。

受験専門サクセス

<中学受験・合格体験談>

北海道 M・Tさん

私たち親子の中学校受験は、「良い環境で勉強させてあげたい」という気持ちから始まりました。息子は勉強が得意とは言えないので、塾よりも家庭学習があっていると思い、受験対策として教材を探していたところ、受験専門サクセスさんの要点解説講座に出会いました。

家庭学習では、勉強の仕方が分からなくて困った事が多かったのですが、受験専門サクセスさんの要点解説講座では、音声解説もついているので、 学校や塾で習っているかのように自宅で勉強ができたことに感動でした。また、内容もとてもわかりやすく、解き方のテクニックに従っていくことで、 勉強のコツを徐々につかむ事ができました。

結果的に合格がもらえたのは、要点解説講座と、志望校の傾向に合わせた問題集を繰り返し解くことで、不得意分野も得意分野にすることができたからだと思います。 本人も合格したということで達成感があって、これからの自信になったようです。有難うございました。

国立中学校を受験する対策方法!おすすめ4選

教室で試験を受ける学生

国立中学校へ入学するには、入学試験に合格しなければなりません。合格を勝ち取るにはどのような勉強をすればいいのでしょうか。ここでは国立中学校を目指す受験生のために、効果的な受験対策についてご紹介します。

自宅で勉強

私立中学校へ進学する場合も、入学試験があります。しかし私立中学校と国立中学校では入学試験の内容や傾向が違います。

私立中学校の場合は、その学校独自の特別な試験内容になっており、小学校で習ってない問題も多く出題されます。国立中学校の場合、小学校で習わない内容はありません。ほとんどが習った問題です。そのため、小学校で習った問題は自宅でしっかり勉強すれば合格することも夢ではありません。

市販されている国立中学校専用の問題集を繰り返し解いてしっかり勉強すれば、自宅学習でも合格は可能です。自宅学習なら通信教育という手段も有効でしょう。

もしも計画通りに勉強できないとか成績が上がらないといった場合は、塾や家庭教師に切り替えて勉強するのもひとつの方法です。

低学年からコツコツ勉強

国立中学校に合格するには、入学試験の学力判定が決め手です。しかしそれだけでなく、実際は小学校の学習記録なども判定の対象になる場合があります。受験勉強として学習することも大切ですが、普段からの学習努力が重要です。

そのためには、小学校低学年から学校で習う教科をコツコツと勉強してください。早めに国立中学校を目指すという目標を立てて、両親の協力を得ながら地道に努力を続ければ、国立中学校に合格できる実力が身につくでしょう。

国立中学校への合格ノウハウのある塾に通う

家庭環境などで自宅学習が難しい場合や、自分で立てた学習計画がこなせない時は、思い切って塾へ通ってください。

塾を選ぶ時のポイントは、大手の進学塾よりも国立中学校専門の塾を選ぶこと。難関私立中学を目指すなら大手の進学塾でもいいですが、国立中学校とは出題傾向が異なるので、国立中学校の受験ノウハウがある塾を選びましょう。

国立中学校の受験ノウハウがある塾なら、出題傾向に沿った勉強ができます。また塾のカリキュラムにのっとって勉強すればいいので効率的です。

家庭教師を雇う

近所に適切な塾が見つからない場合は、家庭教師という選択肢があります。家庭教師のメリットは、マンツーマンで指導を受けられるという点です。少人数の塾でもマンツーマンに近い学習方法がとられますが、人前で質問するのは恥ずかしいという場合もあるでしょう。

家庭教師なら1対1なので、わからない点をその場で質問すれば、納得できるまで教えてもらえます。

今は家庭教師の派遣サイトなどもあるので、気軽に利用できる点もメリットです。申し込む時は、国立中学校の受験指導経験がある家庭教師を希望してください。

お子さまの興味や個性に合わせるのも大事!国立中学以外を選択肢に入れるのもアリ

人生の岐路を選択

国立中学はとても人気があり、受験倍率も高いです。合格して無事に入学しても、優秀な生徒が集まってきて切磋琢磨することになります。高校への内部進学というハードルも乗り越えなければなりません。国立中学を目指すのなら、目の前の合格だけでなく、入学後のことも長期的に考えてください。

教育費がかからないから、中高一貫校だから、ネームバリューがあるから、などのメリットだけを考えるのではなく、学校の教育方針や理念にも目を向ける必要があります。その場合、親の視点ではなく子どもの視点に立って考えることが大事です。

子どもの性格、興味の持ち方、個性に合った中学校選びが大切で、もしも国立中学に向いていないとわかったら、他の選択肢も視野に入れてください。私立中学校には長年培われたその学校ならではの伝統、教育理念があります。そちらの方が子どもの個性にぴったりという場合もあるでしょう。

国立中学を受験すると決める前に、たくさんの私立中学校を訪問してみましょう。その上で国立中学を目指すと決めたら、家族が協力して応援してあげてください。

早めに目標を立てて国立中学校にチャレンジしよう!

「国立中学に行きたいな」とお子さん自身が気持ちを固めたら、できるだけ早くスタートしましょう。また、国立中学がお子さんの個性や興味に合っていそうだと感じるならば、ご家族の協力のもと国立中学受験を目指すといいでしょう。

受験対策のポイントは出題傾向を知ることです。国立中学校の受験では、小学校の授業をしっかり勉強したかどうかが分かれ目になります。そのためには学校の勉強をしっかりマスターすることが必要です。当ブログが扱っている「志望校別・中学受験対策問題集」は取り組んでおきたい予想問題が満載です。ぜひご活用ください。

国立中学の受験倍率や特色について知りたい方には、以下の記事がおすすめです。お子様の大事な受験について、しっかり情報収集して親子で合格を掴みましょう。